蜂から身を守る対策について

外敵から巣を守るために刺すので刺激を与えなければむやみに刺されることがありません。ただし絶対とは言い切れませんので蜂の巣を見た時には絶対に近寄らないようにしてください。
特に気を付ける点としましては以下の通りとなります。

●野外に出るとき
・ハチの巣を見つけたら近づいたり刺激したりしないこと。
・露出部分が刺されやすいので長袖長ズボンを着用すること。
・蜂は黒色に攻撃する習性がありますので、なるべく白か明るい色の服を着用しましょう。
・蜂は甘い匂いにつられて行動しますので、飲みかけのジュースの缶に入りこむことがあります。知らずに飲んでしまったら、口を刺された例もありますので注意しましょう。
●ハチが寄ってきたら
・蜂に対して手で払ったり、駆け出したりしないことことです。このような行動をしてしまった時には、逆に蜂を刺激している行動とみなされて刺される原因となります。
このような事態になった時には蜂が飛び去るのを待つか静かに遠ざかりましょう。ただし、巣を刺激してハチに襲われたときには、すぐに逃げなければなりません。
・スズメバチには、蜂用の殺虫スプレーただ効果がありますが害虫用のスプレーですと成分によっては全く効き目がありません。害虫に効く殺虫剤だけでハチを防げると過信しないように注意してください。
・車の中や家の中に迷い込んだ蜂を叩いたり追いかけたりしない限り人を刺しません。明るい方に向かう習性がありますので、あわてずに窓を開けて蜂が出ていくのを待ちましょう。
●刺されたときには
・水や保冷剤で傷口を冷やし医師の診断を受けましょう。
・腫れはじめたら抗ヒスタミン軟膏を塗りましょう。
・一度に多くのハチに刺されたり全身のかゆみ、じんましん、おう吐などの症状が現れたら、救急車を手配するなど大至急で医師の治療を受けなければなりません。

蜂に刺されないために

蜂に刺されないためには、以下の対策が考えられます。

●花粉症や香水の使用は避ける
蜜蜂などは花粉症の症状を引き起こすことがあるため、花粉症の人は蜂に刺されやすくなります。また、蜂は甘いものに強く反応するため、香水やボディローションなどの甘い匂いがするものをつけるのは避けましょう。
●色や柄の派手な服装は避ける
黄色や白など、蜂が好む色の服装を避けることが大切です。また、ボーダーやドット柄などの派手な柄の服装も蜂に刺されやすくなるとされています。
●騒がないようにする
蜂は振動に敏感で、大きな音や動きに反応して攻撃的になることがあります。そのため、蜂がいる周辺ではできるだけ静かにするように心がけましょう。
●飲食物を置かない
蜂は甘いものに強く反応するため、外で食べ物や飲み物を摂る際には、蜂が集まりやすいものを避けて、余分なものは片付けるようにしましょう。
●殺虫スプレーを携帯する
万が一蜂に襲われた場合、殺虫スプレーを使用することが有効です。しかし、蜂に刺されてからスプレーを使うと効果が薄くなるため、事前に携帯しておくことが大切です。

上記のような蜂に対する知識を身につけていれば都市部では被害が少ないのですが農村部ですと蜂の被害が発生してしまうことがあります。スズメバチを見かけた場合には、土地を管理している自治体に相談をして駆除してもらうようにしてください。また、自治体によってはスズメバチの駆除をするのに支援金の一部が支払われることがあります。

スズメバチに刺されてしまった場合に発症するアレルギー症について
スズメバチに刺された場合、一部の人々はアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー症状の一つとして、アナフィラキシーショックがあります。アナフィラキシーショックは、重篤なアレルギー反応の一種であり、全身に広がる炎症反応が起こります。
アナフィラキシーショックの症状には、以下のようなものがあります:

・皮膚症状: 発疹、じんましん、かゆみ、蕁麻疹などの皮膚の症状が現れることがあります。
・呼吸器症状: 喉の腫れ、声のかすれ、呼吸困難、喘鳴などの呼吸器の症状が現れることがあります。
・循環器症状: 低血圧、めまい、意識障害、動悸などの循環器の症状が現れることがあります。
・消化器症状: 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器の症状が現れることがあります。

アナフィラキシーショックは、即時の医療処置が必要です。症状が進行する前に、エピペン（アドレナリン自己注射器）を使用することがあります。エピペンは、アドレナリンを含んだ自己注射器であり、症状を抑えるために使われます。しかし、エピペンの使用後も医療機関を受診することが重要です。
アレルギー症状やアナフィラキシーショックのリスクは個人によって異なります。既にスズメバチに刺された経験があり、アレルギー反応を起こしたことがある場合、または他の昆虫にアレルギーを持っている場合は、特に注意が必要です。スズメバチに刺された場合、症状の進行や重篤な症状の出現を防ぐために、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。